こんにちは!
Yuki (@yukibnb) です。]
今回はGoogle Apps Script (GAS) を使ってGmailのメールエイリアスを取得する方法を紹介します。
では見ていきましょう!
はじめに
メールエイリアスとは
メールエイリアスとは簡単に言うと、個人のGmailとは別のメールアドレスを使用できる機能のことです。
Google Workspaceを使用している企業では、個人のメールアドレス (例: tanaka@mycompany.com) に加えて info@mycompany.com や sales@mycompany.com などのメールアドレスを使ってメールを送受信しているケースはよくあると思います。
これらの info@mycompany.com や sales@mycompany.com がメールエイリアスです。
エイリアス (alias) は日本語で「別名」という意味です。
実現したいこと
GASの実行者のメールエイリアスを取得することです。
メールエイリアスを取得できると、他の処理と組み合わせて以下のような処理も実装できます。
- メールエイリアス (例: info@mycompany.com) からメールを送信する
- 特定のメールエイリアスを持っているユーザーのみGASを実行させる
コピペでOK!Gmailのメールエイリアスを取得する方法
≪getAliases≫ メールエイリアスを取得する
メールエイリアスはGmailApp
クラスに対してgetAliases
メソッドを使うと取得できます。
取得したメールエイリアスのデータ型は一次元配列となります。
具体例を見てみましょう。
//メールエイリアスを取得し、変数aliasesに格納する let aliases = GmailApp.getAliases(); //ログを出力する Logger.log(aliases); /* ログの中身 ["info@mycompany.com", "sales@mycompany.com", "support@mycompany.com"] */
GmailApp.getAliases()
でメールエイリアスを取得し、変数aliases
に格納しました。
ログを確認すると変数aliases
が一次元配列であるとわかります。
これでメールエイリアスの取得は完了です!一行で取得できるので簡単です。
いくつか使用例を見てみましょう。
メールエイリアスを持っていない場合
//メールエイリアスを取得し、変数aliasesに格納する let aliases = GmailApp.getAliases(); //ログを出力する Logger.log(aliases); /* ログの中身 [] */
もしGASの実行者がメールエイリアスを持っていない場合、変数aliases
は中身のない空配列となります。
メールエイリアスの個数を知りたい場合
//メールエイリアスを取得し、変数aliasesに格納する let aliases = GmailApp.getAliases(); //ログを出力する Logger.log(aliases); /* ログの中身 ["info@mycompany.com", "sales@mycompany.com", "support@mycompany.com"] */ //変数aliasesの要素数を取得する let numOfAliases = aliases.length; //ログを出力する Logger.log(numOfAliases); /* ログの中身 3.0 */
配列に対してlength
メソッドを使用すると、その配列の要素数を取得できます。
変数aliases
は"info@mycompany.com"
、"sales@mycompany.com"
、"support@mycompany.com"
の3つの要素を持っています。
そのためaliases.length
と記述すると要素数の3
を取得できます。
メールエイリアスを持っていない場合、変数aliases
は空配列[]
のため、aliases.length
で取得できる値は0
となります。
まとめ
今回はGoogle Apps Script (GAS) を使ってGmailのメールエイリアスを取得する方法を紹介しました。
メールエイリアスを取得できると、GASでメール関係の処理を実装する際にカスタマイズの幅が広がってとても便利になります。
次回記事もご期待ください!