こんにちは!
Yuki (@yukibnb) です。
以前民泊にはGoogle My Maps (マイマップ)がおすすめと紹介しました。
www.yukibnb.com
Google My Mapsや通常のGoogle Maps (グーグルマップ) は管理者、お客様双方にとって便利なのは言うまでもありません。
管理者にとっては共有URLをお客様に伝えて簡単に民泊施設の場所を伝えたり、HPに埋め込むこともできます。
お客様にとっては手元のスマートフォンやタブレットでいつでも施設の位置や道のりを確認することができます。
今ではオフラインでGoogle Mapsを使用することもできます。(多少例外あり)
support.google.com
そして民泊ではGoogle MapsとPowerPoint (パワーポイント) を使用して以下のようなチェックインガイドを作成している方も多いと思います。
この画像のように色、文字、図形、配置などを調整すればPowerPointでも十分わかりやすいものを作ることができます。
そしてIllustratorを使用して同じような配色で作成した地図が以下です。
よりすっきりして見やすくなりました。
今回の記事ではPowerPointでの地図作成とIllustratorでの地図作成について考えます。
※モスバーガーを目的地に設定したことに深い理由はありません。
PowerPointでの地図作成
メリット
PowerPointでの地図作成は何と言っても簡単なことが一番大きいです。
ざっくりメリットをまとめるとこんな感じでしょうか。
- PowerPointが持っていれば追加費用がかからない
- 専門知識不要で簡単に作成できる
- 色、文字、図形、配置などを工夫すればそれなりに見栄えがいいものが作成できる
- 簡単にPDF化、jpeg化、png可できる
大体の方はすでにPowerPointを所有している(契約している)と思います。
もしPowerPointがなくてもMacの方はKeynoteがありますし、PowerPointもKeynoteもなくてもGoogle Slidesがあります。
多くの方にとって追加費用なしで作成ができます。
またPowerPointでプレゼン資料を作成したことがある人はある程度基本的な操作方法はわかると思います。
あまり慣れていなくてもPowerPointでの地図作成は色、文字、図形、配置さえ使用できれば作成できるので、学習コストは低いです。
デメリット
ではデメリットを考えてみましょう。
- プロ感が出にくい
- 使用できる場所が限られる
- ごちゃごちゃする
一番のデメリットはプロ感がでないことでしょう。
どんなに色、文字、図形、配置を工夫してもGoogle Mapsを背景に使っているので手作り感が否めないです。
地図なのでお客様が迷わず目的地に到着できるのが第一ですが、もっとかっこよく見せたいという運営者様やオーナー様もいるでしょう。
そして「使用できる場所が限られる」とは、予約確定後にお客様に送付するチェックインガイドには使用できますが、HPで使用したり予約サイトのリスティング写真に使用するのは難しいです。
使用できなくもないですがどうしても違和感が出てしまいます。
最後の「ごちゃごちゃする」ですが、情報が多ければ多いほどいいというものではありません。
「情報量が多い地図が最適なのか」、「シンプルな地図が最適なのか」は使用目的や使用箇所によって変わります。
民泊施設周辺のあらゆる情報(店、駅、レストラン、病院等)をお客様に共有したい場合、Google MapsやGoogle My Mapsの共有リンクを教えてあげるのが手っ取り早いでしょう。
今回PowerPointで作成した地図の大きな目的はお客様が迷わず民泊施設に到着できること、民泊施設周辺のおすすめスポットを数点紹介する程度です。
Google Mapsを背景にしてPowerPointで地図を作成すると背景がどうしてもごちゃごちゃしてしまい、場合によっては見にくくなってしまいます。
PowerPointの結論
大抵の場合、PowerPointとGoogle Mapsで作成した地図で十分だと思います。お客様が迷ってたどり着けないということもほとんどないでしょう。(あったとしてもその場合は地図だけが原因ではないでしょう)
では次の項目からはIllustratorでの地図作成に関して考えます。
Illustratorでの地図作成
メリット
Illustratorの明快なメリットはわかりやすい(デザイン性が高い)地図を作成できることです。
ざっくりメリットを見てみましょう。
- わかりやすい地図を作成できる
- プロ感が出る
- 様々な場所で使用できる
- シンプル
- 機能が豊富
- 簡単にPDF化、jpeg化、png可できる
PowerPointのデメリットを丸々克服できることがIllustratorの強みです。
シンプルでわかりやすい地図をチェックインガイドだけでなく以下のような場所でも全体のバランスを崩すことなく使用できます。
- HP
- リスティング写真
- チラシ
- 印刷物
Illustratorにはデザインをする上で様々な便利機能があります。そのひとつがレイヤーです。
レイヤーとは「層」のことで、この記事で紹介した地図の元データは1枚の画像のように見えて複数の層で構成されています。
上記画像のように「目的地」「名称」...「線路」「高速道路」などカテゴリーごとにレイヤーを分けて作成することで、管理しやすいだけでなく編集も容易になります。
また特定のレイヤーだけをボタンひとつで非表示にすることもできます。
例えば「目的地」「名称」「出口番号」だけを非表示にする場合、「目」のアイコンをクリックすれば対象のレイヤーのみ非表示にできます。
もちろん特定のレイヤーを非表示にした状態で画像を書き出すこともできます。
またレイヤーがあることで、「道路の色を一括変更したい」というような場合でも簡単に編集できます。
お客様目線での完成品の地図のすばらしさだけでなく、実は作成者目線でも簡単便利な編集機能がたくさんあります。
デメリット
ではデメリットはどうでしょうか。
- Creative Cloudの費用がかかる
- 学習コストが少し高い
PowerPointのメリットは「すでにPowerPointを持っている」&「操作が簡単」でした。
対してIllustratorはAdobeのCreative Cloudという月額プランを契約する必要があるため追加費用がかかります。
またIllustratorを使用したことがない方にとっては操作方法を覚えるのもひと手間かかります。
実は地図を作成するだけならIllustratorのごく一部の機能しか使用しないのですが、それでも新しいソフトの操作方法を学ぶのはエネルギーと時間を使います。
特にPowerPointを使用した地図で不自由なく運営できているのであれば、日々業務に追われる中で新たに地図を作るのは確かにおっくうです。
Illustratorの結論
Illustratorを使用した地図はクオリティが高い反面、費用や学習コストがネックとなります。
幸い僕はもともとCreative Cloudを契約していたので、追加費用なく少しの学習で地図を自作できたのは良かったです。
多くの方にとってPowerPointの地図で十分だと思いますが、「もっとわかりやすい地図を作りたい」、「差別化したい」、「チェックインガイド以外の色々な場所で地図を使用したい」という方にはIllustratorでの地図作成はおすすめです。
まとめ
今回は民泊の地図作成についてPowerPoint、Illustratorそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。
どちらが良いかは個々の運営者様によってことなるため、一つの判断材料としてこの記事が参考になればうれしいです。
【2020/1/18追記】
民泊向けの地図作成サービスを開始しました。
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